守りながらの資産運用~減らさないことを重視した運用手段もあります~

「老後資金やセカンドライフに備える為に、定期預金よりも利回りを期待できる方法ってありますか?」
と相談に来店されたTさん。
マイナス金利政策導入以降、もともと低かった円定期預金の金利が更に下がってきている現状にしびれを切らしているご様子。Tさんの希望は、期間は長くても構わないので、比較的安定した商品で運用する手段があったら教えて欲しいとのことでした。

Tさん:円定期って殆ど金利がつかなくなってしまいましたね。これまでは資産運用ってよくわからないので気にしていなかったけれど、老後のことを考えたら今のままで大丈夫か不安になってきたので相談に来ました。

――確かに一般的な円定期のみで利回りを期待するのは難しくなってきています。資産を増やしていくことを期待する商品は円定期だけでなく、仕組債、仕組預金や保険商品といったものもございます。また、外貨預金でも新興国通貨のように変動が大きい一方で金利や為替差益を期待することも可能です。

Tさまのご希望は、リターン重視というより、まずは元本の安全性に重点を置いた上で利回りを改善できる商品をご希望ということですね。

Tさん:そうです。増えれば嬉しいけれど毎日値動きする外貨預金のようなものはちょっと不安で。

――かしこまりました。そう致しますと、外貨預金や投資信託は値動きがあるものなので、お考えに沿わないかもしれませんね。

例えば、円で始める仕組預金には、満期の際の受取通貨が外貨となり元本割れとなる可能性があったり、お客さまが満期を決めることができないという条件をつけることで、円定期よりも高い金利を受け取ることができるものがあります。また、当行が仲介している商品で、株価や為替レートの変動による元本割れのリスクをとることで高い金利を受け取ることができる円の仕組債等もございますが、いかがでしょうか。

Tさん:株とか外貨はやったことがなくてよく分からないので、怖いわ。
特にすぐに使う予定もないので長期間預けるのは問題ないんですが。

――かしこまりました。長期間のお預けが可能ということであれば、円の仕組預金の中でもマーケットを参照しないタイプもあります。

10年満期で当行が満期日を短縮できるものですと、為替レートや株価の変動に関わりなく、満期まで持てば元本が保証されています。ただし、中途解約は原則としてできず、万一中途解約をした場合は元本割れとなるリスクがあります。

Tさん:それは候補になりそうね。他にも選択肢はありますか?

――例えば、円建ての保険商品もあります。保険というと一般的に万が一の時のために将来必要なお金をカバーする商品との印象が強いですが、貯蓄性の高い商品もございます。これらは「個人年金保険」や「養老保険」といった種類になります。いずれも満期があるため、セカンドライフへの備えや教育資金の準備などに活用することができます。

また、受け取りの際に源泉分離課税のかかる他の金融商品と異なり、満期保険金や年金の一括受取は一時所得(※1)となりますので、税制メリット(※2)を受けることができるケースもございます。

1:金融類似商品は除く
2:https://www.nta.go.jp/index.htm(国税庁ホームページ)

Tさん:円建ての保険だと元本は割れないのですか?

――保険商品は、一般的に短期間で解約をすると、それまでに払い込んだ保険料が解約返戻金を下回ってしまいます。ですから流動性には乏しいと考えていただくことは覚えておいてください。Tさまは長期間の運用は問題ないとのお話でしたので、2つ目の方法として保険を例示しました。

Tさん:わかりました。保険といえども元本割れの可能性はあるということですね。

――そうです。満期前に解約することも可能ですが、設計書で解約返戻金の推移は必ずご確認ください。

また、終身保険を活用する方法もございます。終身保険には満期がありません。お亡くなりになった際に、ご家族に死亡保険金を受け取っていただけます。家族に残したいのであれば、貯蓄性が高い商品性といえます。商品によっては、払い込み期間が一定年数を経過すると解約返戻金を原資として年金受取ができるものもございます。また、所定の要介護状態になった際には、介護保険金を受け取ることができる特約をつけることができる場合もございます。
これらの機能を用いて老後に備えることも考えられますよ。

Tさん:よくわかりました。漠然と利回りをあげればよいと思っていましたが、色々な手段を検討して自分の目的に合うものを探すのが大事ですね。

――仰る通りです。
円定期預金には流動性の強みがある一方、利回りが期待しにくい環境です。
円仕組預金は最長の満期は決まっていますが、中途解約の場合の元本割れを考えると、長期間使わない資金には適しています。

保険商品は円定期と異なり、換金に少し時間も掛かってしまったり、元本割れのリスクがありますが、保険の特徴であるさまざまな保障機能を追加できたり、受け取り方法の多様な商品もあります。また、一定の条件で払い込む保険料が生命保険料控除や個人年金保険料控除といった税額控除も受けられるなど、預金商品とは大きな違いがあります。

Tさん:よくわかりました。今加入している保険の見直しもしたいと思っていたので、今度もっと詳しく教えてください!

気づいたポイント

利回りを高める手段のひとつとして円仕組預金や保険を活用する方法がよくわかりました。また、複数の商品について説明を受けることで自分に合った商品を選択していく方向性がみえました。

Point1:複数の運用手段を検討して自分に合ったものを探す
Point2:保険には資産形成をしながら介護の備え、老後の年金準備ができる商品もある
Point3:保険には「税制上のメリット」など、固有のメリットがある。

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