いまこそ運用方法、保険など家計の見直しを ~教育資金や住宅ローン、増えていく支出は多角的に考える~

「妻が教育に熱心なので、上の子の私立中学の受験を考え始めました。下の子もいて、大学まで何かとお金がかかりそうです。住宅ローンもまだまだ残っているのに……」という心配事を抱えているMさん。妻と子どもの希望をかなえてやりたいのはもちろんのこと。月々の住宅ローンを支払いながら、これからの教育資金をどのように準備していったら良いのか、プロフェッショナルへの相談を希望していらっしゃいました。

40代妻子ありマイホーム持ち男性を取り巻くマネーの現状

子供には大学まで行ってほしい。その場合の資金は……!?

中学から大学まで、すべて国公立でも、1人520万円以上必要。
※「平成26年度子供の学習費調査」(文部科学省)、「平成26年度学生生活調査」(独立行政法人日本学生支援機構)より算出

Mさん(子供2人。それぞれ7歳、5歳)の場合、13年後、14年後に子供2人がともに大学に通うタイミングがあります。この1年の教育費は最低129万円に。更に、住宅ローンの返済をあわせると、年間300万円以上の資金が必要です。
※住宅ローン返済額:住宅購入価格5000万円、35年ローン、金利固定1.2%、頭金・ボーナス支払いなしで計算(月返済額:145,851円)

ローンも教育費も減らせない。それなら、今お入りの生命保険を見直してその負担が必要かどうか考えてみませんか?

「確率が低いから死亡保険に入らなくていい」わけではありません。ただ、必要以上に月々の掛け金(保険料)を払い過ぎていないか見直すことは大事です。

30歳の男性が60歳までに死亡する確率 7.561%
40歳の男性が60歳までに死亡する確率 6.75%
50歳の男性が60歳までに死亡する確率 4.89%
※「第21回 生命表(完全生命表)」(厚生労働省)より算出

Mさん:教育費ってこんなにかかるもの? 学校や習い事については妻が主導なので、あまり深く考えてきませんでした。けれども実際の数字を見ると、さすがに驚きを隠せませんね。うちは長女が7歳、次女が5歳なんです。

――そうですか。冠婚葬祭や病気、介護など、人生には予想外の出費があるものですが、教育資金は、私立か公立かといった方向性が定まれば、「必要になる時期」「大まかな金額」がある程度計算できるものです。現状は預貯金に重きを置かれているようですが、仮にお二人とも私立の場合、中学までは上のお子さまで5年程度、下のお子さまで7年程度、大学は、上のお子さまで10年程度、下のお子さまで10年以上の余裕がありますね。この時間を有効活用して、まずは貯蓄。そして、長期的に備えることができる大学の教育資金についてはお金の一部を増やす工夫を検討してみませんか?

Mさん:そうですね。大学については一時的な出費が増えるタイミングも出てきそうです。どうしたものか……。

――下のお子さまが5歳なので、700万円あるという現在の預貯金でも、大学進学時には家計が厳しくなるかもしれません。その時に備えて、例えば一部を低金利の定期預金から保障と貯蓄性を兼ねた一時払いの保険商品にすることを選択肢の一つとして加えることを考えてみてはいかがですか?

Mさん:でも保険って既に入っていますよ。むしろ保険料が重く感じているので減らしたいのですが……。

――保険といっても掛け捨てではなく貯蓄性を備えた保険がございます。保険料の払い方も毎月保険料を払っていくのではなく資産の一部を保険料として一括で払い込むタイプです。 預貯金のみですと貯蓄機能だけですが、今回のご案内は、貯蓄と保障のバランスをとることを目指しています。一家の大黒柱のMさんに万一のことがあっても、お子さまの教育とご家族が安心して生活を続けていくために預金と保険・それ以外の商品も組み合わせた方法のご紹介です。

Mさん:なるほど、保険だけではないということですね。 でも保険は解約すると損するって聞きましたが。

――もちろん保険は、解約をすると払い込んだ保険料を下回ることがあります。特に短期の解約はなおさらです。 ですから預金との積み立てのバランスが大事です。上のお子さまの進学時に必要になると予測できる資金はまずは預貯金で。少し期間に余裕のある下のお子さまの時には、預金を中心としながら保険を検討してみてはいかがでしょう。保険を活用する場合は、解約のペナルティがかからないよう受け取りの時期を予め調節し、Mさまの教育資金計画を考えます。

Mさん:満期のタイミングを家族のイベントに合わせることは考えていませんでした。これまで単に金利が高いものを選んで預けていましたから。ただ最近は金利の高い預貯金はほとんどないですし。

――ついつい目の前の金利に目が行ってしまいますよね。私たちは銀行の総合力を生かして、預金や保険を組み合わせて基本的な骨格をつくることをお薦めしています。

Mさん:色々な選択肢があるのですね。

――はい。まとまったご資金の700万円を預貯金のみから預金と貯蓄性のある保険の2つの商品に組み換えることによる効果についてはご理解いただけましたか?

Mさん:漠然と預金で置いておくのではなく、時間を活用して貯蓄と保障のバランスをとるということですよね。

――そのとおりです。では、話を教育資金に戻して、お子さまの海外留学などはお考えはないですか?もし視野に入れているのであれば、外貨預金の積立なども効果的だと思います。

Mさん:子供の留学は深く考えていませんでしたね。これまで外貨ってリスクがあるって聞いていたので避けていました。

――そうですか。もし海外留学をお考えになるのであれば外貨預金のリスクや活用方法についてまたご相談ください。

Mさん:なるほど。教育費用については円預金だけでなく保障機能と貯蓄機能も兼ね備えた保険商品や外貨預金の活用などいろいろな選択肢があることが分かりました。

――それからM様の場合、毎月の保険料を減額できる可能性があると思います。それは、住宅購入の前後で、必要な保障額にも変化があったからなんです。住宅ローンに加入されているのであれば、団体信用生命保険(以下 団信)に加入されていますよね。ご存じの通り、団信はローン返済者が亡くなった際の死亡保険金をローン返済に充て、その時点でローンを完済してしまう仕組みです。ご家族には家は残ってもローンは残りませんので、その後の住居費が大幅に減るのです。

Mさん:団信については知識もありましたが、そうか……生命保険については団信も同じ役割を担っているわけですね。

――また40歳の男性で、60歳までに亡くなられる方はデータ上では6~7%。もちろん、その少ない確率に備えるのが保険ですが、必要以上の保障になっていないか、一緒に確認してみましょう。もちろん、慎重な比較検討が必要ですが死亡保障の必要保障額を見直したり、掛け捨てではなく貯蓄性のある保険に切り替えることで保障と貯蓄のバランスをとるといった選択肢も考えられるかもしれません。例えば、M様は定期保険特約付終身保険に入られていますか?

Mさん:ええ。結婚した時に加入した保険の一つに、それがありました。あまり内容を精査していませんでしたが、これはどういったものでしょうか。教育資金はもちろんですが、いろいろと教えてもらって知識を持ち、老後へも備えていきたいと思っています。

――「定期保険特約付終身保険」とは、主契約である終身保険に特約として定期保険を上乗せしたもの。M様は団信に加入されているのでこちらの定期保険特約部分を削り、貯蓄性のある終身保険に振り分けることで、解約返戻金のある保障を手厚くするという見直しも考えられます。

一般的な定期保険特約は掛け捨て部分が大きい上、更新のたびに保険料がアップして、ライフステージ後半戦の負担が重くなっていきます。そこで、定期保険特約部分を半分、1/3などに削り、浮いた資金で終身保険を手厚くしたり、投資信託などの運用商品の購入を考えてみてはいかがしょうか。ただし先ほども申しました通り、今まで入っていた保険について見直す場合は発生するデメリットを十分に考えて比較することが必要です。

見直したポイント

団信の役割に気づいて死亡保障を見直し、定期保険特約付終身保険の定期保険部分も考え直すことで、掛け捨て部分を減らすことができました。浮いたお金で必要な保障を手厚くしたり、将来への備えも検討できるようになりました。

その備えについても、預貯金がメインでしたが、投資信託+掛け捨てでない保険という組み合わせを知ることで、マネープランにも幅を持たせることができました。また、海外留学の可能性については子供の適性を見ながら、もし出てきた場合にはまた相談にきます。これで妻も安心できそうです。

Point1:保障額を見直し、重複部分の保障を削減
Point2:定期保険特約付終身保険の定期保険特約部分を削減
Point3:浮いた資金で終身保険を手厚くしたり、投資信託や貯蓄性の高い保険に切り替え

生命保険商品、個人年金保険商品、損害保険商品一般について

投資信託一般について

外貨預金一般について

 
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