野菜の日持ちは保管場所で変わる!種類別におすすめの保管方法を解説

毎日の食卓を彩る野菜ですが、明確な消費期限の記載がない分、いつまでに食べればいいのかがわかりづらい面もあります。「野菜室の奥に放置してダメにしてしまった…」という経験がある人も多いのではないでしょうか。

実は、野菜は種類によって適切な保管方法が異なります。「何でも野菜室に入れていた」という人は、保管方法を変えるだけで、生のまま丸ごと野菜の日持ちを良くさせることができるかもしれません。ここでは、生の野菜を長く、新鮮に保つための保管方法をご紹介します。

野菜を日持ちさせるコツ

野菜を日持ちさせるコツは、野菜が育ってきた環境に近い状態で保管することと、食べる部分の栄養が失われたり傷んできたりする原因を取り除くことの、主に2つとなります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

野菜が育ってきた環境になるべく近い状態で保管する

例えば、地面から空に向かって生えるホウレン草は立てて保管するといった具合です。
また、外気が暑い夏に収穫する野菜は冷やしすぎないよう常温保存にする、反対に寒冷地で育つ野菜は温度が低めの冷蔵室に入れるといったように、野菜が育った環境にそろえて保管する場所を変えるようにしてください。ただし、夏が旬の野菜でも、熟した野菜は常温保存では傷みが早いので冷蔵庫を利用しましょう。

栄養が失われたり傷んだりする原因部分を切り分ける

野菜が日持ちしない原因のひとつに、収穫後も野菜が成長してしまい、食べる部分の栄養が失われてしまうことが挙げられます。例えば、カブや大根などの根菜は、葉がついたまま保存すると、葉のほうに栄養が移ってしまいます。そこで、葉がついている根菜は葉と根を切り分けて保存し、どちらもおいしくいただけるようにするのがおすすめです。
また、傷み始める部分を取り除くことで、日持ちさせることができる野菜もあります。例えば、キャベツは芯の部分から傷むので、芯を取り除いて保管するといった具合です。

定番野菜を日持ちさせる方法

野菜は、大まかに4種類に分けることができます。イモ類やゴボウなど、根の部分を食べる「根菜類」、いわゆる葉物野菜と呼ばれる、葉や茎の部分を食べる「葉菜類」、ナスやトマトのような果実の部分を食べる「果菜類」、そして正確には野菜ではなく菌類の「キノコ類」です。
保管場所には、冷蔵庫(野菜室や冷蔵室、チルド室など)のほか、冷蔵庫に入れずに常温冷暗所(風通しが良く、直射日光があたらない場所)があります。
そこで、家庭でよく使われる定番の野菜について、丸ごと保存する場合に適した保管場所と保管方法のほか、日持ちの目安についてまとめました。

根菜類

根菜類は常温保存に適し、日持ちしやすい野菜が多いという特徴を持っています。
地中に埋まっている野菜ですから、泥がついている場合は、使う直前まで落とさないまま保管しましょう。

■根菜類を日持ちさせる方法

野菜の名前 保管場所と保管期間の目安 日持ちさせるポイント
ジャガイモ 冷蔵室:約6ヵ月
常温冷暗所:約2~3ヵ月
ひとつずつ新聞紙にくるみ、袋に入れて保管します。常温の場合は袋に入れず、風通しの良い冷暗所に置きましょう。ただし、暑い時期は冷蔵室での保管がおすすめです。
ニンジン 冷蔵室:約3~4週間
常温冷暗所:約2~3週間
乾燥や湿気に弱いため、新聞紙に包んで袋に入れて、常温冷暗所に立てて保管します。暑い夏場は、冷蔵室での保管がおすすめです。
大根 野菜室:約1~2週間
常温冷暗所:約1ヵ月
葉がついているときは、根本を切り落として湿らせたキッチンペーパーで切り口をくるみ、野菜室に立てて保管します。野菜室に入りきらない大きな大根は、2~3個にカットしても大丈夫です。それぞれをキッチンペーパーでくるんで、ビニール袋などに入れて保管してください。

葉菜類

葉野菜は低い温度で保管したほうが良い物が多いため、主に野菜室ではなく冷蔵室に保管します。
キャベツや白菜などは適切に保管すれば、数週間は日持ちしておいしく食べられます。一方、ホウレン草などの葉物野菜はあまり日持ちしないので、早めに食べましょう。

■葉菜類を日持ちさせる方法

野菜の名前 保管場所と保管期間の目安 日持ちさせるポイント
ホウレン草 冷蔵室:約10日 傷んだ部分を取り除いてから、葉の部分を上にして立てて、冷蔵室で保管します。ホウレン草は冬が旬の葉野菜ですから、野菜室よりも温度の低い冷蔵室に入れます。
白菜 冷蔵室:約1ヵ月
常温冷暗所:約2週間
丸ごと新聞紙でくるみ、冷蔵室に立てて保管します。白菜は大きいので、冷蔵室に入らない場合は常温冷暗所で保管しましょう。
ただし、夏場やカットされた白菜は、冷蔵室にできる限り立てて保管してください。その場合は、芯を切り落として、切り口をキッチンペーパーで覆って保管すると日持ちしやすくなります。
キャベツ 冷蔵室:約2週間 芯をくり抜いたところに、濡らして軽く絞ったキッチンペーパーを詰め、ビニール袋に入れて冷蔵室で保管します。使うときは、外側から1枚ずつ葉をはぐようにしてください。カットして使うと、断面から傷んでいってしまうので、ラップをして早めに使うようにしましょう。
レタス 冷蔵室:約2~3週間 レタスを長期保存しているとしなびてきてしまうのは、芯に水分を取られてしまうためです。芯を少し切り落として切り口に小麦粉をつけ、キッチンペーパーでくるんでから袋に入れて冷蔵室で保管しましょう。このとき、芯が下になるように入れてください。
モヤシ チルド室:約3~10日 袋のまま冷蔵庫のチルド室で保管します。また、開封して水を張ったタッパーに入れてチルド室で保管すれば、10日程日持ちします。
たまねぎ 常温冷暗所:約2~3ヵ月 たまねぎは常温で、風通しの良い冷暗所で保管します。ひとつずつネットに入れて吊るすのがおすすめですが、難しい場合は、なるべく重ならないようにかごや大きいネットに入れて吊るします。ただし、新たまねぎは新聞紙に包んでビニール袋に入れ、野菜室で保管してください。新たまねぎの日持ちは1週間程度です。

果菜類

ナスやピーマン、トマト、カボチャといった果菜類は、種類によって適した保管方法や日持ちの特徴が異なります。それぞれに適した方法で保管しましょう。
トマトやキュウリなど、衝撃に弱い野菜も多いので、保管の際は重い野菜を上にのせないように気をつけてください。

■果菜類を日持ちさせる方法

野菜の名前 保管場所と保管期間の目安 日持ちさせるポイント
きゅうり 野菜室(夏):約1週間
常温冷暗所(冬):約1週間
キッチンペーパーで包んで袋に入れ、つるがついていたほうを上にして、立てて保管します。きゅうりは夏野菜なので、冷やしすぎても良くありません。冬は常温冷暗所、夏は野菜室で保管するのがおすすめです。
トマト 野菜室:約2週間
常温冷暗所(冬のみ):約1週間
キッチンペーパーにひとつずつ包んで、保存袋に入れて保管します。野菜室に入れるときは、ヘタを下にしましょう。寒い冬の時期であれば、冷暗所での常温保存も可能です。
ピーマン 野菜室:約3週間
常温冷暗所:約1週間
袋から出してひとつずつキッチンペーパーでくるみ、保存袋に入れて野菜室で保管します。夏野菜ですから、常温保存もできます。
ナス 野菜室:約1週間
常温冷暗所:約3日
ナスは傷みやすいため、早めに食べましょう。丸ごと新聞紙かラップに包んで袋に入れて保管します。夏野菜なので、涼しい季節であれば常温保管でも大丈夫です。

キノコ類

キノコ類は、どの種類でもおよそ1週間~10日程日持ちします。
湿気に弱いため、袋から出してキッチンペーパーで包んで保存するのが基本です。

■キノコ類を日持ちさせる方法

野菜の名前 保管場所と保管期間の目安 日持ちさせるポイント
シメジ、シイタケ、エリンギ、舞茸、エノキ など 野菜室:約1週間 キノコ類の多くは、袋から出してキッチンペーパーでくるみ、保存袋に入れて野菜室で保管します。
ナメコ(パック入り) チルド室:約1週間 パック入りで売られているナメコは、ほかのキノコ類と保管方法が異なります。買ったときに入っていた袋のまま、チルド室に入れましょう。

野菜を保存するのに適した場所

野菜を生の状態で保存する場所は、多くが冷蔵庫、あるいは常温冷暗所です。それぞれの特徴のほか、長期保存をする際に便利な冷凍庫についても解説します。

冷蔵庫(冷蔵室、野菜室、チルド室)

冷蔵庫は、冷蔵室や野菜室など、食材を保存したい温度によってスペースが分かれています。

<冷蔵庫内スペースの温度>
・冷蔵室:2~6℃程度
・野菜室:3~7℃程度
・チルド室:0~3℃程度

野菜室は、通常の冷蔵室よりも温度が高めに設定されています。また、ほかの部屋に比べて湿度も高めで、野菜の水分が飛ばない工夫がされています。このように多くの野菜に適した環境ですが、葉野菜のように低い温度で保管するのが適した野菜や、湿気に弱い野菜を保管する際は注意が必要です。
季節に応じて冷蔵室やチルド室に保管したり、冷蔵庫は使わずに常温冷暗所で保管したりしましょう。

常温冷暗所

野菜を保管するのに適した常温冷暗所というのは、温度が15~25℃程度で、家の中の風通しが良く、直射日光があたらない場所のことです。玄関先やパントリーなどは、条件を満たす場合が多いでしょう。
一方、シンク下や脱衣場は、日があたりにくく暗いかもしれませんが、風通しが悪く湿気がこもるため、野菜の保管には向いていません。

冷凍室

野菜の多くは、冷凍保存をすることができます。冷蔵庫の冷凍室の温度は-20~-17℃程度で、カットした野菜でも長期保存できるため、野菜室や常温冷暗所での保管と併用して活用しましょう。
ただし、生のレタスやホウレン草のように、冷凍に向かない野菜もあります。ホウレン草はサッと茹でて冷凍する、冷凍したレタスはサラダではなく加熱用として使うなど、一工夫が必要です。
反対に、キノコはナメコも含めて冷凍すると、旨味や栄養が増しますし、長期保存できるのでおすすめです。洗わずに生のまま、石づきを取り、食べやすい大きさにカットして冷凍しましょう。

野菜ごとの適した保管方法を実践しよう

野菜を生でおいしいまま日持ちさせるためには、それぞれに適した環境で保管することが大切です。
厳密にやりすぎると面倒になってしまうこともあるかもしれませんが、「収穫前と同じような状態で保管する」「野菜に合った適温で保管する」ということを意識するだけでも、日持ちの状態は変わってきます。ぜひ、実践してみてください。

 

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