緑のカーテンとは?作り方とおすすめ植物7選

「緑のカーテン」は、夏の強烈な日差しをやわらげる効果があり、すだれやよしずなどを立てる方法と並んで、夏場に重宝する方法のひとつです。さらに、エコ活動にもつながるとして、毎年注目が高まっています。つる性の植物で作る緑のカーテンですが、どのような植物を、どのように設置すると良いのでしょうか。

そこで今回は、緑のカーテンの作り方や、おすすめの植物をご紹介します。また、緑のカーテンを設置する前に確認しておきたい注意点についても見ていきましょう。

緑のカーテンは自然の力を使った夏の省エネ方法

緑のカーテン(グリーンカーテン)とは、窓や壁面に張ったネットにつる性の植物を這わせて、カーテンのように覆った物のこと。夏の日差しをやわらげる効果があり、緑のカーテンで覆われた建物の壁は熱が蓄積されにくく、自然の力を活かした省エネ対策となります。都市部では緑のカーテンを利用することで、ヒートアイランド現象の緩和も期待できるでしょう。

CO2と光熱費の削減効果も期待できる

植物は、根から吸い上げた水分を葉から蒸発させることで、周囲の熱を奪います。緑のカーテンを設置すると、その水蒸気を含んだ涼風を室内に取り込めるため、冷房の消費電力削減にもなるでしょう。CO2と光熱費の削減にもつながります。

植物鑑賞や収穫も楽しめる

緑のカーテンはすだれやよしずと異なり、目に優しいグリーンや、花を楽しめるというメリットもあります。キュウリやゴーヤなど、生育する植物によっては実を収穫することもできます。子供のいる家庭なら、植物の観察や省エネ活動に関する自由研究にも役立つでしょう。

緑のカーテンの作り方

続いては、基本的な緑のカーテンの作り方をご紹介します。どのような植物を育てるかで、多少必要な物や手入れは変わりますが、基本的なことは同じです。

必要な物をそろえる

まずは、緑のカーテンづくりに必要な物をそろえましょう。

<緑のカーテンに必要な物>
・プランター
・培養土
・鉢底石
・ネット
・ひも(つるの誘引用)
・支柱
・生育したい苗や種
・肥料

緑のカーテンは設置面積が広いほど効果も大きいため、深さ25cm以上の大きめのプランターがおすすめです。ネットと支柱はプランターの数やサイズに合わせて用意してください。
上記のアイテムが一通りそろった緑のカーテン用のセットも販売されているため、初心者の人はセットで購入してもいいでしょう。最近では、緑のカーテンのネットの代わりに、アーチ状になった鉄製のフェンスなども販売されています。

ほかにも、必要に応じてネットを設置する際に使う、金具や重石を用意しておくといいでしょう。

プランターの設置と植え付け

グリーンカーテンで覆いたい場所を決めたら、プランターに鉢底石を敷いて土を入れます。
種をまいたり苗を植え付けたりする時期は、植物の種類や地域によって変わりますが、基本的には夏本番に先駆けた5~6月までに行うことがおすすめです。種から育てる場合は、芽が出た時点で30~50cm間隔で間引くのを忘れないようにしましょう。

支柱をネットに通し、プランターに立てる

次に、支柱とネットを設置します。戸建て住宅の場合は、壁や2階のフェンス、手すりなどに取り付けたフックや金具に、ネットの上部をしっかりとつなぎます。ネットの下部は、地面に埋め込んだ金具に結んだり、重石などを利用したりして固定しましょう。ネットを設置する際は、地面に対して垂直ではなく、70°くらいの角度に調整すると、ネット全体に日光があたりやすくなります。
ネットの下部は、重石でしっかりと固定します。アパートやマンションなどの集合住宅で、壁にフックなどを設置できない場合は、ネットの上部は物干し竿に固定することがおすすめです。床と屋根に突っ張り棒を2本立てて、そのあいだにネットを設置してもいいでしょう。高層階など高い所での作業は、くれぐれも注意してください。

緑のカーテンの注意点

緑のカーテンを設置する際や管理するときに、注意すべきポイントを確認しておきましょう。

アパートやマンションの場合は管理規約を確認してから

集合住宅のベランダやバルコニーに緑のカーテンを設置するときは、管理規約や避難経路について確認した上で設置するようにしましょう。
特に、マンションなどの高層階では、落下の危険性から布団干しやプランターの設置を禁止しているところもあります。ベランダに物を置くために許可が必要な建物もあるため、必ず規約を確認してください。

また、集合住宅のベランダやバルコニーは、避難経路を確保しなくてはなりません。プランターやネットで避難経路をふさいでしまわないように、緑のカーテンの設置場所を決めることが大切です。窓を緑のカーテンで覆う場合も、全面を覆ってしまわず、緊急時はすぐに出られるスペースを残しましょう。

集合住宅で緑のカーテンを設置する場合は、近隣への配慮も忘れずに。植物が伸びすぎたり、葉や花、土が近隣の住戸スペースに飛んだりするとトラブルの原因になりかねないため、こまめに手入れ・管理してください。

強風・台風対策として必ずネットは固定する

風が強く吹いてもネットが外れたり植物が飛んだりしないよう、ネットは必ずしっかりと固定しましょう。
特に、高層階の場合は風が強く吹きやすいため、しっかり固定する必要があります。物が落下して被害が出ないよう、十分に強風対策を講じておきましょう。

1つのプランターに2株までが目安

植物の苗は、1つのプランターに対して2株までが目安です。プランターを複数置くのであれば、プランターごとに異なる種類の植物を植えてもいいでしょう。
また、苗ではなく種から育てる場合は、夏に間に合うよう早めに準備して、生育をスタートさせましょう。

植物によっては剪定や摘芯も必要

植物のつるが伸びてきたら、ネットへ誘引しましょう。放っておいては四方八方につるが伸びてしまうので、人の手でネットに絡ませる必要があります。
植物によっては、伸びすぎたつるの剪定や、茎の先を切る摘芯を行わないと、つるの伸びが悪くなったり、花が少なくなったりするものがあります。緑のカーテンに選んだ植物の特性に合わせて世話をしましょう。

緑のカーテンにおすすめの植物7選

ここからは、緑のカーテンで生育するのにおすすめの植物を7つご紹介します。

キュウリ

日除けだけでなく、実の収穫も楽しみたい場合は、代表的な夏野菜のキュウリがおすすめです。すぐに実ができますが、初めの5~6つは、株を弱らせないために間引きましょう。
乾燥に弱いのでこまめに水やりし、葉が多いので適度に摘み取るのがポイントです。7月中旬~9月初旬に収穫できます。

ゴーヤ

ゴーヤも、収穫を楽しめるつる性の植物です。淡い緑や白い実をつける品種もあり、最近は品種改良によって苦みを抑えたゴーヤも登場しています。表面の土が乾いたら、プランターの底から出るくらいにたっぷり水をあげましょう。株が弱るので早めに収穫するのがおすすめですが、黄色くなるまで熟すと果物のように甘くなります。

ツルムラサキ

ビタミンB2やビタミンC、カロテン、鉄分など、豊富な栄養素が魅力のツルムラサキ。葉だけでなく茎や花も食べられます。ゴーヤと同様に、表面の土が乾いたら、たっぷり水やりをしてください。収穫するときは、下の葉を2~3枚残した状態で摘み取りましょう。

パッションフルーツ

パッションフルーツは、時計の文字盤を思わせる花が特徴で、果物の収穫も楽しめます。種から育てると生育に時間がかかるので、4~5月頃に苗を植えるのがおすすめ。横に伸びたつるに花がたくさんつくので、剪定は注意しましょう。実は、収穫してすぐは酸味が強いですが、皮全体にしわが寄るまで追熟させると甘くなります。

アサガオ

緑のカーテンの定番ともいえるアサガオは、夏の花の代表格。西洋アサガオと日本アサガオがありますが、緑のカーテンには、葉が密集する西洋アサガオがおすすめです。アサガオの仲間に夕方から花をつける「ヨルガオ」があり、アサガオとヨルガオを組み合わせて緑のカーテンを作れば、朝と夕方どちらも花が楽しめます。

クレマチス

「つる植物の女王」とも呼ばれるクレマチスは、初夏から秋まで美しい花を咲かせます。大輪の花をつけるタイプや八重咲のタイプ、ベルのような形のタイプなど種類がたくさんあり、華やかな緑のカーテンで窓や壁を飾りたい人におすすめです。種をまいてから発芽まで時間がかかるので、ある程度育った苗を購入しましょう。

フウセンカズラ

病気や害虫に強いフウセンカズラは、あまり手入れの必要がなく、緑のカーテン初心者の人でも育てやすい植物です。ハートの模様がついた種がかわいらしく、白い小花が咲いた後には、緑の紙風船のような形の実が鈴なりにつきます。

緑のカーテンで夏を快適に、清々しく迎えましょう

夏のきびしい日差しと暑さをやわらげつつ、目に優しいグリーンや夏の花々、果実なども楽しめる緑のカーテン。春頃から生育をスタートすれば、植物の成長を楽しみつつ、夏本番を迎えても快適に過ごせます。設置の際には、ネットや支柱をきちんと固定することを忘れずに。また、集合住宅の場合は、近隣への配慮や管理規約の確認も必要です。

この夏は、自然の木陰や涼しい風を感じられるだけでなく、地球環境にも優しい緑のカーテンにチャレンジしてみませんか?

 

執筆者プロフィール

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