銀行口座を複数持つ必要はある?使い分けるメリット・デメリット解説

持っている銀行口座は、給与振込用のメインバンクの口座が1つという人は多いかもしれません。複数の銀行口座を持つことで、「キャッシュカードや通帳、ID、パスワードの管理が大変そう」と思う人もいるでしょう。しかし、計画的な資金計画のためには、最低でも生活費の支出用と貯蓄用、2つ以上の口座を持っておくことがおすすめ。

この記事では、複数口座を持つことのメリット・デメリットや、口座を使い分けるときのコツを紹介していきます。

銀行口座を複数持つメリット

2つ以上の銀行口座を持つことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。まず思い付くのは、「目的に応じた使い分けができる」ことがあります。例えば、生活費の支出用と貯蓄用の口座を別にしておけば、出費を抑えながら計画的な貯金につなげることができます。このようなメリットについて、いくつか詳しく見ていきましょう。

貯金が成功しやすい

口座が1つしかない場合、すべての収入と支出は同じ場所で管理することになります。そうすると、日常的な支出と貯蓄に回すお金の線引きが曖昧になり、貯めたいと思っていたお金も結局は使ってしまうかもしれません。

こういった状態を表す「パーキンソンの法則」があります。1958年にイギリスの歴史学者・政治学者のパーキンソンが、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」と提唱したものです。つまり、人は性質として「あるだけ使ってしまう」ため、生活費の支出用と貯蓄用の口座を分けて別に管理したほうが、ついつい使ってしまうことなく貯金に成功しやすいといえます。

金融機関の破綻リスクを回避できる

もし金融機関が破綻したとしても、ペイオフという預金保険制度により、1,000万円までの元本と利息は、預金保険機構によって保証されます。ただし、1,000万円を超える分については保証されません。

そのため、1,000万円を超える預金がある場合は、1つの口座に入れるお金を1,000万円以内にして複数口座に振り分けておくと、万が一金融機関が破綻した場合のリスクに備えられます。

また、口座に預けているお金が1,000万円以下であっても、金融機関が破綻した場合、口座が一時的に利用できなくなります。そのため、お金を「引き出したい」ときに「引き出せない」リスクを回避する意味でも、複数口座を持つメリットがあるでしょう。

それぞれの銀行の特典を享受できる

複数の銀行口座を持つと、各銀行独自の特典を受けることができます。「他行宛の振込手数料が無料になる」「新規口座の開設でポイントが付与される」など、金融機関ごとに口座の開設や利用でさまざまな特典を受けられることはメリットでしょう。 

複数の銀行口座を持つデメリット

複数の口座を持つのはメリットがある一方で、押さえておきたいデメリットもあります。複数の口座を持つデメリットをご紹介します。

振込手数料が発生する

口座から口座にお金を移動させるとき、銀行や支店が別であれば、どちらも自分名義であっても、振込手数料がかかることがあります。少額とはいえ、繰り返せば大きな金額になりますから、振込手数料の金額や、かかる条件は必ず確認しておきたいもの。

金融機関では、他行への振込が無料になるサービスを提供していることがあります。サービスを受けるには条件が設定されていることがありますから、口座開設前にしっかり確認しておきましょう。

管理の手間やコストがかかる

収入や支出、貯蓄の用途に応じて複数の口座の出入りを把握する必要があるため、管理の手間はあるかもしれません。口座ごとに通帳やキャッシュカード、ID、パスワードが必要になりますから、それを把握して管理する手間もあります。

複数の銀行口座を使い分けるコツ

複数の口座を持つことでメリットがありますが、その分管理に手間がかかる可能性があります。では、複数の銀行口座を効果的に使うにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、複数の銀行口座を使い分けるコツを解説します。

生活に必要なお金は1つにまとめる

複数の口座を持つといっても、家賃や食費など、日常的に支出がある生活に必要なお金は、1つの決済用口座にまとめておくと便利です。別々の口座で管理すると、お金を移動させるたびに手数料が発生したり、移動し忘れによる残高不足でクレジットカードの支払い分が引落せなかったりといった事態が起こるかもしれません。

貯蓄用口座は目的別に分ける

決済用口座を1つにまとめるのがいい一方で、貯蓄用口座は目的別に分けるのもいいでしょう。例えば、ある程度まとまった額で、使用目的が決まっていないお金は「定期預金」へ。定期預金は、あらかじめ預け入れ期間を決めておくことで、満期日まで原則引き出すことができません。あるいは、目標額に向けて少しずつ貯金したいときは、「積立定期預金」もおすすめです。積立定期預金は、毎月決まった日に決まった金額を積み立てる預金で、住宅購入の頭金や結婚式の費用、子供の教育費など、ライフイベントの出費に備えられます。

使わない口座は解約する

お金の出し入れがないまま期間が経過した口座は「休眠口座」と呼ばれ、現在、多くの銀行で休眠口座に手数料を導入する動きが増えています。管理の手間を軽減する意味でも、使わない口座は解約することをおすすめします。必要最低限の口座にとどめておきましょう。

お金を貯めるためには複数口座の使い分けがおすすめ

複数口座を持つ一番のメリットは、日常的な支出と貯蓄に回すお金の線引きが明確になることで、「お金が貯まりやすくなる」ことです。貯蓄用のお金を分けておくことで、「ついつい使ってしまった」ということがなく、貯金に成功しやすくなるでしょう。

一方で、せっかく新しく口座を作っても、休眠口座になると手数料が発生する可能性があり、管理の手間もかかりますから、必要最低限の口座だけを開設することが大切です。

 

執筆者プロフィール

  • 本稿は、執筆者が本人の責任において制作し内容・感想等を記載したものであり、新生銀行が特定の金融商品の売買や記事の中で掲載されている物品、店舗等を勧誘・推奨するものではありません。
  • 本資料は情報提供を目的としたものであり、新生銀行の投資方針や相場説等を示唆するものではありません。
  • 金融商品取引を検討される場合には、別途当該金融商品の資料を良くお読みいただき、充分にご理解されたうえで、お客さまご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。
  • 上記資料は執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を新生銀行が保証するものではありません。

前へ

先取り貯金とは?成功させるコツや収入に応じた目安を紹介

次へ

外貨預金とは?初心者が知っておきたいメリットと注意点