中国のココが知りたい!海外最新お金事情

日本と同じアジア圏にあり、古くから交流がある中国。キャッシュレス化が進み、屋台でも電子マネーが利用できるなど、お金について一歩進んだイメージがあります。そんな中国の平均月収や物価は、どうなっているのでしょうか。
今回は、世界一人口の多い国、中国のお金事情についてご紹介します。

中国の平均月収は?

日本に比べてかなり待遇のいい求人が出され、話題になることもある中国。実際の平均月収はどのくらいなのでしょうか。

1中国人民元=約15円

中国の通貨は人民元です。1人民元は2019年9月10日現在、約15円となっています。ここでは、1人民元を15円として、中国の平均給与がいくらくらいなのか、日本円に換算して計算してみましょう。

初任給の平均は5,044元

2018年の中国の大卒新卒者の初任給の平均は5,044元です。1元を15円とすると、初任給の平均は75,660円となります。
なお、2018年1月時点では1元が17円程度でしたので、当時の価値に換算すると85,748円となります。

こうしてみると、大卒の初任給の平均は、日本と比べて決して高くないことがわかります。日本では、月収が80,000円程度のフルタイム正社員というのは、まずありえません。 全国で最低賃金時間額が最も低い地域の場合でも、1日8時間、月20日働いた場合、790円×8時間×20日=12万6,400円になります(厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」2019年10月発効)。

都市部と農村部の格差

広大な国土を誇る中国ですが、都市部と農村部の収入格差が非常に大きくなっています。北京や上海といった大都市のホワイトカラーの平均月収は、10,000元を超えています(人民日報社「人民網日本語版」2018年3月12日)。つまり、日本円で15万円以上ということになります。

一方、全国の平均月収は6,014元(人民日報社「人民網日本語版」2019年3月1日)ですから、日本円で90,210円となります。都市部と全国の平均に約60,000円もの開きがあるということは、それだけ農村部の収入が低いといえるでしょう。

エンジニアやIT業界のマネジメント職は高給

エンジニア職やIT業界でマネジメント職に就いている人の給与については、日本と同等、もしくはそれ以上という調査結果もあります。また、製薬会社など、一部の大企業においても、中国の経営陣の給与の高さが取り沙汰されることがあります。

このように、今伸び盛りの業界や大企業などでは、非常に多額の給与を得られる可能性があるというのも、中国の給与事情の特徴です。良くも悪くも格差が大きく、「どんな仕事をしているか」「どこに住んでいるか」といったことで、月収が大きく左右されるといえるでしょう。

中国の物価は?

それでは、中国で暮らすために必要なお金はいくらくらいなのでしょうか。中国の物価をチェックしてみましょう。

住居費

中国では、特に都市部の不動産価格の高騰が著しくなっています。都市部のマンションは数千万円から1億円超と、日本の都市部と変わらない価格帯となっています。賃貸でも、都市部では数十万円から百万円を超える家賃の物件も珍しくなく、住居費は非常に高いといえるでしょう。

日本では、家賃は手取り収入の3割が上限といわれることもありますが、中国の都市部の場合、ワンルームマンションを1人で借りた場合、所得額の6割を超える賃料を支払わなければならないという研究結果が出ています(人民日報社「人民網日本語版」2019年6月3日)。 都市部に住むためには、ルームシェアをしたり、条件の悪い狭い地下室に住んだりといった工夫が必要になるようです。

交通費

中国では、バスや電車の初乗りは数十円からで、日本に比べてずっと安価に移動することができます。タクシーを使ったとしても、初乗りが250円程度ですから、日本とは比べものになりません。
一方、飛行機を使って中国内を移動する場合は、数千円から数万円程度で、日本とそれほど変わらない料金となっています。長距離の移動も、長距離バスや長距離列車を使ったほうがお得だといえるでしょう。

食費

都市部では、外食費がランチでも1,000円前後から1,500円超と、日本と比べて若干高い相場となっています。しかし、物価の安い地域では、300円程度で外食ができることもあります。
自炊をした場合は、日本よりもずっと食費を抑えることができるでしょう。例えば、お米は10kg約1,500円程度で購入できます。普段の食事に使う食材に関しては、リーズナブルだといえます。
嗜好品は、日本に比べて特別安いということはありませんが、ビールやたばこなどは日本よりも手頃で、特にビールは1缶数十円で買うことができます。

医療費

中国では、医療費は前払いとなっています。受付でまず問診料を支払い、治療や検査、処方の内容によってその都度、診療費用を支払うことになります。
中国の病院はランク分けされていて、ランクによって医療費が変わります。ランクが高ければ医療費も高くなり、都市部ではちょっとした風邪程度でも、10,000円前後の診察費がかかることも珍しくありません。
また、外国人の利用が多い外資系のクリニックでは、日本人医師などの診察を受けることもできますが、その分医療費は高く、数万円から十数万円かかってしまいます。

中国の物価は、日本よりも安くリーズナブルなものもあれば、高価なものもあります。最低限の生活をするための食費やバス代などは安く、ある程度余裕のある人が利用する飛行機や高級不動産、医療費などは高い傾向があるといえるでしょう。

中国は良くも悪くも格差が激しい

好待遇求人が話題になることも多い昨今の中国ですが、農村部には日本の最低賃金よりもずっと低い月収で働く人たちがいます。
また、物価に関しても、高い物と安い物の落差が非常に大きくなっています。近年、日本でも貧富の格差が広がってきているといわれていますが、中国はそれ以上の格差社会だといえるでしょう。

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